「F生地」シリーズを徹底解説。世界最軽量クラスのリップストップ・ナイロン生地
糸から織りまで自社開発、F生地の性能とは
テキスタイルブランドKAJIFを代表する、世界最軽量クラスのリップストップ・ナイロン生地。羽のように軽く薄く、それでいてスポーツ用途に十分な強度も兼ね備えた素材の秘密とは?
7デニールの超極細ナイロン繊維がベース
糸の太さを表す単位を「デニール」と言い、9000m(9km)当たりの糸の重量(グラム数)=デニール数となり、数値が大きいほど厚みと重さのある生地になります。
F生地のベースは7デニールの糸。例えば東京の中心である皇居から9kmの半径で円を描くと山手線がすっぽり収まり、都心23区のほとんどに届きます。その長さの糸の重量がわずか7グラムということです。
生地1平方メートルあたりの重量では23グラムとなり、一般的なナイロン生地とは一桁も違う軽さ。F生地がいかに軽量かお分かりいただけると思います。
技術の粋を集めた生産工程
糸加工:7デニールの超極細ナイロン繊維に、カジナイロンが得意とする仮撚(かりより)加工という処理を施しています。これは繊維の束をねじってツイストさせ、加熱処理をしてからねじりを逆方向にほどくことでクリンプと呼ばれるクセをつけ、弾力性と伸縮性や強度を高める加工です。
嵩高でしなやかな15デニールから20デニールの仮撚糸が一般的なのですが、その半分以下の細さというのは世界的に見てもかなり特殊。繊細で手間のかかる工程を経て一本の織り糸となっていきます。
織り:ふっと風が吹いただけでも切れてしまうような極細糸を高密度で均一な布地に織り上げるには、非常に高度な技術が必要とされます。静電気の発生を抑える工場内の湿度管理に始まり、さまざまな匠の技が世界最軽量クラスのナイロン生地を支えています。
技術の粋を集めた生産工程
F生地には目の細かな格子柄が浮き出していますが、これは「リップストップ」と呼ばれる組織です。その部分だけ30デニールの太い糸を織り込むことで強度を増し、繊細な生地でも引き裂きに耐えられるよう工夫しています。
また裏面にはアクリルコーティングを施してあるので非常に高い防風性能を備え、撥水性もあるためアクティブシーンに適した素材となっています。
-
0_660_F 7dアルティメットライト ポケッタブルブルゾン (シルバー)
¥26,400(incl.tax)
-
0_660_F 7dアルティメットライト ポケッタブルブルゾン (ブラック)
¥26,400(incl.tax)
-
0_660_F 7dアルティメットライト ポケッタブルブルゾン (グレー)
¥12,100(incl.tax)