「QX生地」シリーズを徹底解説。ウールダブルフェイス・パイルのオリジナル素材

高機能パイル「QX生地」で春まで快適に。
開発秘話を徹底解説!

K-3Bのオリジナル素材、ウールダブルフェイス・パイルのQX生地。そのラグジュアリーな質感と機能性、ミニマルでありながらクオリティの高いデザインによって高い評価を集めているセットアップのバックグラウンド・ストーリーをご紹介します。

冬の終わりから春まで、そしてまた秋口からと、長く着ていただけるシリーズです。

「毛羽立ちのない究極のパイル素材」をテーマに
編み糸から開発をスタート

生地の表面のフラットニットと裏面のラッチパイルで別の糸を使い、二重構造になったQX生地。肉厚感がありながらとても軽量で、保形性が高いのが特徴です。

ラッチパイルとは

パイル生地の編み方にはさまざまありますが、QX生地は「ラッチパイル」という手法で製造しています。編み機の中に無数に並んだ繊細な編み針の、その先端に付いている数mm程度の大きさしかないパーツを熟練の技術者が調整することで、毛足が短くループが抜けにくい耐久性の高いパイルが出来上がります。針のセッティングだけで実現できるため、廃水や廃棄資源が少なく環境に優しい素材です。

フラットで美しい表面

合成繊維の自社開発の糸。異収縮混繊糸という分類に入るもので、熱を加えるとそれぞれ違う縮み方をするファイバーを何本か撚り合わせて製造します。編み上げた後に熱処理を施すとバルキーでコットンライクな風合いになるよう、最適な割合で素材を組み合わせています。

腰のある暖かなパイル面

天然の調湿機能を持つウール糸を混紡。ウール糸はクリンプと呼ばれる繊維の縮れがあり、繊維の絡まり合いの中に空気を多く含んでいます。そのため熱伝導率が低く冬は暖かで夏は涼しいうえ、湿気を吸収する性質も備えています。混紡した合繊も、ウールの性質に合わせてバルキーな短繊維ファイバー(表面とは別の素材)を採用しています。弾力性もあり優しい肌あたりのパイル面ですが、インナーなどととこすれ合っても毛羽が立ちにくいタフさも併せ持っています。

ハイゲージニットとは

一般的にローゲージ(編み目が粗い)で製造されることの多いウール素材のニットの中で、QX生地はハイゲージ(編み目が細かい)に当たる28ゲージ。フラットで密度の高い都会的な表面感を持たせています。

熱加工の効果

高度な技術を必要とする加熱加工を、編み上がった生地に施します。異収縮混繊糸が熱によって収縮し生地巾が30%程度狭くなるので、編み目の密度がさらに高まり、ラグジュアリーなテクスチャーが生み出される重要な工程です。同時に加熱による形状記憶が付与されるため安定性が高く、キックバックも良好なヘタレにくい素材となります。

嵩高なのに軽量、そして毛羽立ちにくい高機能生地

糸の製造から編み立てや後加工まで、一貫してハイクオリティなパイルを追求し、さまざまな技術と職人技を投入して生まれたQX生地。パイルが潰れにくく肉厚で、それなのに驚くほど軽量です。快適な着心地と毛羽立ちにくさを実現した、大人のリラックスウエアに最適なテキスタイルとなっています。

  • 668_QX ウールダブルフェイス フルZIPトラックジャケット (ブラック)

    ¥49,500(incl.tax)

  • 155_QX ウールダブルフェイス ピンタックジョガーパンツ (ブラック)

    ¥35,200(incl.tax)

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