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合繊ドレスジャケットの頂点を目指した006_L、モダンカジュアルな002_L

比較画像でわかる、大きな仕様の違いは…

【手縫い風AMFステッチ】

・006はラペル、胸ポケット口、腰ポケットフラップ、背中心や袖切替線にAMFステッチを採用。クラシックなウールジャケットなどに使われる技法で、表側の生地を1mmに満たないような運針ですくい取っていくため点線状の縫い目となります。織り糸の太いバルキーなウール素材に施すと、ミシンステッチ糸に引っ張られてエクボ状の特徴的な凹みが現れるのがAMF。

ただし、これを織り糸が極細で厚みもない合繊素材に対応させる場合、ミシン糸調子の繊細な調整が必要となり、素材との相性によっては実現できないことも。006では、縫製工場との緊密な連携を図ることで軽量ポリエステル生地でありながらクラシックな凹凸感の表現に成功しました。ドレスジャケットらしい風格が魅力です。

・一方、002のラペル周りや腰ポケットフラップはステッチを入れないカジュアル仕様。モダンな表情でボトムスを選ばないのが利点です。

他にもさまざまなディテールで、デザインコンセプトの違いが現れています。

【裏地仕様や裄綿(ゆきわた)の有無】

・006は袖も含めて総裏付き。そのため袖口の本切羽あきや身頃裾などには縫い代止めステッチの露出がなく、エレガントな仕上がり。また秋冬の着用時、保温効果も期待できます。

それに加え、006はアームホールに裄綿という芯材が入っているので保形性が高く、肩周りのラインをシャープに保ちます。肩パッドなどでガチガチに固めるよりも自然で、着心地もいい裄綿使いです。また胸や背肩に増し芯を追加し、軽量でありながらウールジャケットとも遜色のない美しいシルエットを実現しました。

・002は背裏(せうら)といって、インナーとの滑りを良くするための最低限の裏地を付けています。袖は一重仕立てで、縫い代も軽快な印象のステッチ処理。極力芯材を省いてナチュラルなシルエットを出し、またそのためとても軽量なので、春夏シーズンにさらっと羽織るのに最適です。フォーマルが苦手な方は、抜け感のあるこちらの仕様のほうがお手持ちのワードローブに馴染むことも。

・ボタンはそれぞれ、ドレス系とカジュアル系の別デザインを採用しました。